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2017年11月5日日曜日

何でお店を始めたんですか?vol.7












昨日、一気に
「何でお店を始めたんですか?」
のvol.5とvol.6
を更新しました。



どちらのブログも、「セレクトショップ開業前の行動」について
僕自身やOVIE STUDIOを一例としてお話ししたブログです。



この「何でお店を始めたんですか?」シリーズはアイテムやスタイル紹介ブログの倍以上の時間がかかります。

そのため、少しずつブログの下書きをしていました。



下書きを重ねている中でつい先日、
店頭のお客様に「お仕事のやりがいは何ですか」と質問頂いて、

「やりがい」についてお話ししたことはあまりなかったな、と気付きました。


そもそも、「やりがい」をしっかりと考えて言葉にしたことがありませんでした。


就職活動の企業説明会では必ずといって良いほど、
誰かしらが挙手して投げる質問なのにも関わらず。



これは言葉にして、伝えたい。



そう思ってしまったので、今まで下書きをしていたvol.5とvol.6を一気にまとめて更新しました。



長文ですので、お時間のある時にご覧頂けましたらと思います。


「何でお店を始めたんですか?」というタイトルに関係の無い内容となっておりますので、番外編のような感覚で。















今回のブログは「やりがい」について。



「やりがい」とはそもそも「達成感を感じる」



と云う事だと考えています。



人によってどこで達成感(やりがい)を感じるかはそれぞれかと思います。


仕事を終えて、
「人に感謝された」という達成感
「給料を多くもらえた」という達成感
「自分のスキルアップを感じられた」という達成感




どんな仕事にせよ、度合いは異なれど、
何かしらの達成感を感じて人は働いているのでは無いでしょうか。





「やりがい」というのは、僕たちのような「好きなことを仕事にしている」人間にとって最重要項目です。




「好きなこと」を仕事にした時に、「=儲かる」という人は極めて稀。

突出した才能と、長い年月を努力に費やした人のみが立てる境地です。


「服屋」に関しては、人気なのに儲からない三大企業の一つと言われています。



だからこそ、「やりがい」が非常に大切。





僕の場合は2つのことから大きなやりがいを感じています。


①セレクトショップという業務の本質

②セレクトショップというポジションの重要度









先ず、①セレクトショップという業務の本質について。


その名の通り、選んだもの(セレクト)をお店(ショップ)で販売するお仕事です。


選んだものを購入して頂ける。


その度にやりがい(達成感)を感じます。





前職の営業時代に、商談というものを経験しました。


大手衣料メーカーの営業でしたので、量販店のバイヤーさんに、

「この服を全国の各店に~着ずつ並べてください」

ざっくりですがこういった旨の商談。


先輩の横について、1日で何千万というオーダーを頂いたこともありましたし、
1人で何百万という商談をしたこともありました。

少なからず、「嬉しい」と感じていました。

しかし、OVIE STUDIOをオープンして、初めてのお客様にご購入頂けた時、
あまりの緊張に手が震え、今までに無いような感動を覚えました。


僕は金額の大きな商談にやりがいを感じるのではなく、
1人のお客様が実際にアイテムを選んで頂ける瞬間にやりがいを感じるんだな、
と知りました。



今でももちろん、1人目のお客様の当時の年齢や職業、お名前は覚えていますし、
袋に入れてお渡しするシーンまでも記憶にあります。





OVIE STUDIOの場合、決して低価格なお買い物では無いです。



実際のアイテムのクオリティに加え、店頭でのお話や、通販での写真、説明文でしっかりと衣服とお値段に納得して頂けなければ購入して頂けるわけがない。



その結果としてご購入頂けた時の喜びは非常に大きいものです。




店頭にいらしてくださる皆様は、名古屋という服屋の多い地域で、OVIE STUDIOを選んで頂いている。

オンラインショップをご利用頂いているお客様は、OVIE STUDIO以外にも同様のアイテムが購入出来るお店がある中で、
OVIE STUDIOを選んで頂いている。



僕にとって何にも勝る「やりがい」です。











次に、②セレクトショップというポジションの重要度について。



OVIE STUDIOに並んでいる衣服は全て、
衣服という形になるまでに多くの人が関わっています。


糸から生地になって、生地が服になります。


僕たちは服を仕入れて、
デザイナーは生地を仕入れて、
生地屋さんは糸を仕入れます。








関わる人全てが本気を出さなければ素敵な衣服は完成しません。


OVIE STUDIOの衣服は素敵なものばかりです。


僕自身は糸の値段も生地の値段も詳しくは知らないけれど、
その衣服を作ったデザイナーを見て、話をして、素敵な衣服だと確信しています。


デザイナーは生地の値段は分かっているけれど、多分、糸の値段までは知らないことがほとんど。

その糸の値段は、糸を紡績した人と、その糸を仕入れた織り屋さんだけが知っています。



デザイナーはその織り屋さんを信じて生地を購入している。
もしくは織ってもらっている。


衣服の一着一着にそのような背景があります。




人が人に託して、を繰り返し、
最後にデザイナーがセレクトショップに託す。


僕たちはお客様に直接伝えるという大切な役目を担っています。


多くの人が手に汗を握って託したバトンのラストランナー。



僕たちが少しでも手を抜いてしまうと今までに関わったランナー全ての努力が無駄になる。


手を抜いた結果、
デザイナーは生地を仕入れることが出来なくなり、
生地屋さんは糸を仕入れることが出来なくなります。


大げさかもしれませんが、セレクトショップというのはそれほど重要度の高いポジションだと考えています。


その重要度の高さゆえ、
毎シーズン、毎シーズン、手を抜かずやり通した時に感じるやりがいも大きい。







以上が、

①セレクトショップという業務の本質

②セレクトショップというポジションの重要度

から感じる僕のやりがいです。





小さなやりがいを書き出すとキリがない程、やりがいを感じることが可能なお仕事です。



例えば、通販をご利用頂いた遠方のお客様に頂く感謝の言葉や、
OVIE STUDIOのスタイルをいつも楽しみにしています、といった言葉、
雑誌、美容師の方々がスタイリストとして声をかけてくださること、
常連さんが大学を卒業しました、結婚しました、と報告してくださること、
一日中気を張って歩き続けた出張帰りのビールなんかも。






「何でお店を始めたんですか」
と言うよりは、
「お店を始めた結果」
のお話ですが、このブログが僕らのお仕事の魅力を知って頂くきっかけになることが出来ましたら嬉しく思います。






代表
吉田 健人






OVIE STUDIO(オヴィエスタジオ)

住所/名古屋市中区大須2-15-42竹内ビル3F
営業時間/12:00~22:00
定休日/水曜定休


銀行振込/代引き/クレジットカード/分割・リボ払い選択可







【取り扱いブランド】















2017年11月4日土曜日

何でお店を始めたんですか?vol.6








このブログでは、

「開業前に行動した優先順位の高い事象」

を書いていきます。





「何でお店を始めたんですか?」
現在までの内容はこちら。

何でお店を始めたんですか?

 ~お店を始めようと思ったきっかけ~

何でお店を始めたんですか?vol.2

~何故、前職を辞めて今OVIE STUDIOなのか~



~服屋の中でもセレクトショップを選んだ理由~



~そもそも何故このようなブログを書くのか~




開業前の準備は何をしたらいいんだろう、と
インターネットで「セレクトショップ開業」について検索すると、



「コンセプト」
「年齢層」
「価格帯」



を決めることからと書いてあります。



確かにどんな業界にせよ、開業前に当たり前のように決めなければいけないことだとは思います。



しかしながら、「セレクトショップ」に関してはいささか微妙なところ。



特に、OVIE STUDIOのブログを読んで頂いている皆様にとってはあまり決める必要の無いことかと思います。



というのも、
「コンセプト」は開業する自分自身の趣向とブランドをセレクトした後の形でしかないと思いますし、

「年齢層」はある程度ブランド自身が設定していますし、

「価格帯」はクオリティに伴っています。




つまり、
「コンセプト」「年齢層」「価格帯」
必然的に決まるものです。






僕たちのような種類のセレクトショップでは、コンセプトを決めてセレクトする、というお店はあまり見かけません。


バイヤー自身の好みや、その時代に打ち出したいものがある種「コンセプト」になっています。
それを言葉にしているだけですので予め「言葉」として決める必要性を感じません。






好きなセレクトショップがある方はそのお店のコンセプトをHPで確認してみてください。

ほとんどのお店が、

「店主の好み」
「ある程度の範囲で何とでも捉えられるようなもの」

といったニュアンスになっているかと思います。

そもそもコンセプトを打ちだしていないお店も多くあります。




OVIE STUDIOは

「着る人によって変わる服」

というコンセプト。


OVIE STUDIOのstyleやブランドラインナップを見て頂くと納得して頂けるコンセプトかと思います。



今ままでにコンセプトについて話すことも無かったのでこの機会に少しお話しします。


根っこは大きく分けて下記2点。


①体型
②趣向




代表を務める僕は身長が190cmあります。
そのため、国内ブランドのS/M/L展開のLサイズが着用できないこともしばしばありました。


BRAND LOOKのサイズ感で着用することが出来るブランドは一握り。


それが可能で尚且つ僕自身の趣向に沿ったブランドを探していった結果が、今のOVIE STUDIOのラインナップです。





僕自身の趣向に沿った、というのはどういった点か、というと「日本人に似合う」衣服。



西洋に憧れを強く抱くような感覚ではなく、日本人に向けられた衣服です。



だからと言って、「和」を強く打ち出すスタイルではなく、


西洋の真似事から入った衣服の文化の結果として、導き出された日本服、といった感覚。



その衣服は、全体的にフラットな日本人の身体を綺麗に魅せます。


日本はモデル人口の少ない国だと言われています。


日本国内で開催される「東京コレクション」でさえ、アジア人という広い範囲で見ても、
ランウェイで歩くモデルの内の10-15%しかいない。


そのような環境下で、OVIE STUDIOに並ぶ衣服は日本人が最も似合うと僕は考えています。


パリで歩く人を10人、東京で歩く人を10人ランダムでピックした時に、

OVIE STUDIOのスタイルが似合うかどうかを判定すると、東京側に軍杯が上がるでしょう。



西洋の衣服とは違い、随所に「余白の美」を感じる衣服は、着る人と重力によってシルエットを変えます。



僕はその衣服を「着る人によって変わる服」として、コンセプトとしました。






このコンセプトを開業前から明確に決めていたというよりは、僕が始める以上自然とそうなった、という方が確かです。




お店を始めたいという方は、「そもそも」を辿ることでそれがコンセプトとなるのではないでしょうか。





次は「年齢層」について。


上である程度ブランド自体が設定している、と書きました。


例えば、「YANTOR」でいうと20代後半から30代のお客様が最も多く、
20代前半の方にも、40代、50代の方にもファンがいます。



そのような中で、20代をターゲットにする、50代をターゲットにする、と決めたところで何も変わりません。



デザイナーやバイヤー、店頭スタッフの年齢により多少の前後はありますが事前に決める必要のあることでは無いと僕は考えています。






最後に価格帯について。


これもある種必然のように決まります。


¥1,000のジャケットと、
¥10,000のシャツと、
¥50,000のカットソー
が同時に並んでいるお店なんてこの世に存在しません。


大げさではありますが、こういうことだと思います。


それに、バイヤーの「好きなもの」や、「提案したいもの」で大きくクオリティに差が出ることはあまりありません。


取り扱い希望のブランドをラインナップすることで必然と決まる事象です。









「コンセプト」
「年齢層」
「価格帯」
は頭を整理することで結果的に自然と出てくるもの。



この辺りで大体お店を始めるために必要な費用も分かってきます。



一旦、頭を整理して上の3つを具体化したら次に、

「ブランド」
「テナント」
「内装」

を順決めるといった流れ。



先ずは「ブランド」



セレクトショップである以上、ブランドの取り扱いを決めなければなりません。


セレクトショップを始めたい


という方の多くは、頭の中で幾つか取り扱いしたいブランドが浮かんでいるのではないでしょうか。


好きなブランド、提案したいブランドを揃える。


開業前の一番楽しいことであり、一番難しいことでもあります。


何故、難しいのか、3つ理由があります。


①バッティング
②デザイナーの意思
③信用



①バッティング
OVIE STUDIOのようなデザイナーズブランドと言われるブランドを扱うセレクトショップに存在する、珍しいルールです。


ブランドやセレクトショップによって基準は異なりますが、
「同商圏内での取り扱いを規制する」ルール。


真横に並んでいる似たようなラーメン屋や、
2分も歩けば2つか3つあるようなコンビニではありえないルールです。


名古屋の大須という地域にあるOVIE STUDIOで例えると、
「大須でOVIE STUDIOに並んでいるブランドを他ショップが取り扱うことは出来ない」
となります。



OVIE STUDIOのブランドの中には、「栄」という少し離れた地域までもお断りしてくださっているデザイナー様もいて、

企業名は伏せますが、大手セレクトショップからの取り扱い依頼を
「名古屋はOVIE STUDIOがあるから」
と話して頂いたこともありました。


理由もブランドやショップによりそれぞれですが、
「先に取り扱いをしてくれたから」
「OVIE STUDIOだから」
とお話ししてくださるデザイナー様がほとんどです。


目先のお金だけで考えたら間違いなく大手セレクトショップを優先した方が良いはずなのに、OVIE STUDIOのような小さなお店を選んで頂ける。

他のお店からの取り扱い依頼があったけど断りました、というお話を聞くたびに身が引き締まる思いです。

「衣服」や「お金」ではなく「人」を感じることが出来る瞬間です。


東京では同じ区内に2店舗、3店舗と同じブランドが並ぶお店があるらしいのですが、「東京」だけのルールが別であるみたいです。

もし東京での出店を考えている方がみえましたら、東京の店舗様に訪ねて頂けたらと思います。






②デザイナーの意思
セレクトショップが取り扱いの希望を出し、
バッティングの問題が無くても取り扱い不可なケースもあります。

その1つがデザイナーの意思。

「取り扱いを増やすことを考えていない」

「元々の関わりの無い人、お店とは取引をしない」

「生産数に限りがあるので取り扱いを増やすことが出来ない」

といった様々な理由があります。


一度ブランドに問い合わせをしてみなければ結果は分からないので一度尋ねてみるしかない点です。


②デザイナーの意思が強いブランドはいざ、連絡をしようとしてもHPがなかったり、あっても連絡先が掲載されていないことが多いです。

その場合、そのブランドの服についている品質表示(洗濯ネーム)を見てみてください。

法律で電話番号の表記が決められていますので、何とか連絡が取れると思います。

僕も幾つかこの方法で連絡をしたことがあります。
懐かしい。。




③信用
これが人によっては一番大きな壁になるかと思います。

①のバッティングというルールがあるため、
「この地域を貴方にお任せします」
とブランドに信じてもらう必要があります。

「信用」は商圏の大きさに比例して重要度が高まります。

大きな商圏であればあるほど、ブランドはしっかりとした提案をしてくれるお店に任せたいと考えるからです。


開業前はお店の写真もありませんので、初対面のデザイナーであれば「自分自身」以外に見せることが出来ません。


お店を始める前、に出会う訳ですから、「途中でお店を出すことを諦めたりしないか」も確かめられます。


ブランドにオーダーを提出した以上、やっぱりお店出すことを辞めるのでキャンセルさせて下さいは通用しません。


ある程度の資料を準備をすることは出来ますが、あくまで未来の資料である以上「人」を一番に見られます。



つまり、「信用」です。


元々、前職でバイヤーとしてデザイナーと面識があったり、プレスとして関わっていない限りほとんどが初めましてです。


僕の場合、「名古屋」という商圏の大きな都市で、尚且つ当時の年齢が「24歳」

もちろんデザイナーとの面識はゼロ。


そのような状況でしたので、取り扱いを断られてしまった経験もあります。

当時はお金を払ってでも信用を買いたいと思いました。
切実に。。



以上が若くして、尚且つ未経験でセレクトショップを始める方にとって③信用が最も大きな壁となる所以です。








①バッティング
②デザイナーの意思
③信用
を乗り越え、取り扱いブランドを確定させたら次はテナント(店舗)を決めます。



「ブランドを決めてからテナントを決めるの?」



と思いますよね。



ほとんどの業界が、先ずテナントを決めます。


テナントの準備が1-3ヶ月だとしたらほとんどの業界がテナントを決めてから仕入れを決めればオープンに間に合うから当然です。
(もちろん、仕入れ先に拘りの強いお店の場合は事前に仕入れ先を決めるケースも往々にあるかと思います)



僕らの業界の場合、9-11月にオーダーしたアイテムが1-3月に入荷します。



そのため、2月にオープンすると決めた場合、前年の9月には展示会に行ってオーダーをする必要があります。

オープンの約半年前です。

その時にテナントを契約してしまうと営業をしていないのに6ヶ月分の家賃を支払わなければなりません。


1からセレクトショップを始めよう、という方のほとんどがそのような余裕は無いと思いますのでブランドを決めてからテナントを決めるという順序になります。




「テナントの決め方」については、その地域によって異なる点。


当たり前ですが、「家賃」「場所」「雰囲気」等の条件が合えば、というところです。


欲を言えば、元々服屋さんが入っていたテナントだと改装にかける費用を抑えれる場合が多いです。

飲食店と比べて壁や天井の汚れが少なかったり、厨房がなかったり、
事務所のような蛍光灯ではなくライティングレールが最初から付いていたり、
入口がそのまま使えたり、
場合によってはバックヤードや試着室が元々あったりと、
自分で改装をしたらどれも多額になってしまうことばかりです。




OVIE STUDIOの場合は、ビルの3F。

元々服屋だったようで、カウンターやライト、業務用のエアコンが付いていました。

場所はメイン通りから1本ずれた、少し分かりづらい場所で営業しています。


一人一人のお客様とゆっくりお話したい僕や、スタッフにとっては最高のテナントです。

入荷量が少しずつ増えて、今の店舗のキャパシティを超えてしまっていますが移転したくないな、と思って変わらず営業しています。


今のお店の雰囲気を好きでいてくださっているお客様が多いので、当分移転の予定はありません。

移転という方法以外で模索中です。





店舗が決まったら、内装、内装が完成したら衣服をハンガーラックにかけていざ、オープン。



内装は店主の好みの一言。


OVIE STUDIOオープン当時の写真。

セレクトショップで色々なブランドを並べる以上、ブランドの個性を邪魔しない「白」基調で。

と初心者らしい浅はかな発想から真っ白な店内に。

当時は深く考えていなかったですが今となってとても気に入っています。


壁は日光が綺麗に反射するよう漆喰を手塗りしました。



カウンターも椅子も真っ白。

よく見るとドリンクメニューがありますが、今はありません。。




こちらも白。

店頭のお客様には「展示されてるみたい」と言われることがあります。

あまり見せ方に工夫せず、シンプルに並べているからでしょうか。

今でもただ単にハンガーラックとフックに衣服をかけるのみのシンプルな見せ方は変わっていません。



いつかの取材で語っている時の僕。

奥に吊るしている流木はビルの外から見えます。

初めて来店されるお客様は窓から見える流木を目印にされているよう。





こちらは昨年の写真。

入荷量が増えるにつれてハンガーラックや棚も増えてきました。



余談ですが、内装が思いの外時間がかかってしまい、OPEN日に間に合わせるために深夜までの作業が続きました。。


OPEN日前日から徹夜でなんとかOPENに間に合わせた記憶があります。


内装スケジュールは余裕を持って立てるのをお勧めします。






次の「何でお店を始めたんですか?vol.7」では、
よく質問される「やりがい」について書きたいと思います。



もし遠方で店頭に来られない方で質問等ありましたらお気軽にご連絡くださいませ。

oviestudio@ovie.jp





代表
吉田 健人






OVIE STUDIO(オヴィエスタジオ)

住所/名古屋市中区大須2-15-42竹内ビル3F
営業時間/12:00~22:00
定休日/水曜定休


銀行振込/代引き/クレジットカード/分割・リボ払い選択可







【取り扱いブランド】




















何でお店を始めたんですか?vol.5









今回のブログでは、つい先日店頭で質問頂いた

「開業に向けてどんな修行をしたのですか」

に対して僕なりの答えを綴りたいと思います。






「何でお店を始めたんですか?」
現在までの内容はこちら。




何でお店を始めたんですか?

 ~お店を始めようと思ったきっかけ~

何でお店を始めたんですか?vol.2

~何故、前職を辞めて今OVIE STUDIOなのか~



~服屋の中でもセレクトショップを選んだ理由~



~そもそも何故このようなブログを書くのか~







こういった内容のブログを書くからなのか、現在までに何十人かの方が「セレクトショップ開業について」のお話を聞きにいらしてくれました。




代表を務める僕自身も開業前に多くのお店様にお話を聞いた経験があります。





「先輩にして頂いたことを忘れず、後輩にも」






学生時代から思い続けていることです。







そのため、「お話を聞かせてください」と連絡を頂いたら全て承っています。





お話を聞きにいらしてくれる皆様に必ず聞かれる質問の一つである







「元々セレクトショップ開業を夢にしていたのですか」







これについて僕は、



「そんなことはありません。
前職(衣料メーカーの営業)を辞めることを決心し、
次に何をしようかと考えてセレクトショップを選びました」


と答えています。





その後に頂く質問が、







「開業に向けてどんな修行をしたのですか」







セレクトショップで勤めたこともないまま、
OVIE STUDIOを始めた僕に対して抱かれる疑問として間違いありません。





答えは、


「1ヶ月ほど、旅をして100店舗のセレクトショップへお話を聞きに行きました。
それ以外は本を数冊読んだ程度で他には何もしていません」

旅の話はこちらで触れています。

何でお店を始めたんですか?vol.4








学生時代に古着屋でアルバイトを、
大学を卒業して衣料メーカーの営業をしていましたが、
特にその経験が活きていると実感することもありません。




お話をするほとんどの方が、
どこかで修行をしなきゃセレクトショップは出来ない
と考えているようです。



しかしながら、
大手セレクトショップや大手衣料メーカーでの数年の経験はほとんど活きないと思います。




もし開業の修行として直結することは、と聞かれたら、
「自分の営みたい方向性の個人店に勤めること」
「自分の取り扱いたいブランドのもとで働くこと」
といった正に「直結」することのみかと思います。




OVIE STUDIOスタッフのすみかは展示会同行を始めて6シーズン目。



自分でお店を始める経験値は持っていると思っています。









「生地や縫製について分かりません」




こういった相談も頂きます。








僕も開業前に「生地や縫製について勉強しなきゃいけない」と考えて、
幾つもの参考書を読みました。




今も学んでいる最中で、生地屋さんや織物工場にもお邪魔しています。





今の僕の答えは、




「大丈夫です。ほとんどの人が分かりません」










「え?」

ってなりますよね。





デザイナーやバイヤーはもちろん、ショップスタッフ皆、
触っただけで生地が分かって、
縫製の綺麗、汚いやらなんやら見る目があるんですよね。




ってなると思います。





先ず基本的な商業ビルに入っている大手服屋さんのショップスタッフはほとんど分かりません。



個人店のバイヤーさんも半分以上は分かっていないと思います。



デザイナーさんも「生地」について物凄く知識がある人は一握りだと思います。



経糸と横糸の打ち込み本数をこうして、糸の番手をこうして、糸の撚りをこうしたらどのような生地になるのか。


それが分かる人は生地を本職にしている人のみといっても過言では無いかと思います。



生地や縫製は物凄く奥が深いことのようです。




そのため、「本職が生地」「本職が縫製」の人のみしか本当の意味での知識は持っていない、
物理的に不可能レベルのことです。




このブログを書いている僕自身も展示会の度に「???」が幾つも出てきます。
予習のしようがないことばかりですから当然です。


その度に、適当に頷くのではなく、
お客様に伝えるためにしっかりと学んで知識を持って帰ろう
と考え、どのバイヤーよりも長時間展示会に居座ってデザイナーと話し込んでいます。
各デザイナー様方、毎シーズン長居してすみません。。






「その人の畑でその人の知識を超えることは出来ない」




だから行動して、聞いて、学んでを繰り返すしかないんです。





ある程度の値段を超えるブランドになると、
縫製なんてどれも綺麗です。
世の中には一部気になるブランドさんもありますが。。
その中での優劣なんてアパレル業界の人間の95%位は分かっていません。





僕の以前勤めていたアパレルメーカーはワンピース上代¥1,900-¥3,900でした。
そのため、OVIE STUDIOで取り扱う単価の生地なんて「消費者として」以外に見たこともない生地ばかりです。
前職で得た生地の知識なんて何も役に立ちませんでした。







上でも書きましたが、
セレクトショップを始める準備として本当の意味で「直結」することなんて極一部です。



触り部分の「やり方」のみを、
やりたい方向性に近いお店数店舗に聞いて、
もし可能であれば少しお手伝いをして肌で感じて、
あとはもう勢いで始めてしまうことだと僕は考えています。




開業前にやらなきゃいけないと思ってることのほとんどが、
開業前にやってもイマイチ分からないことばかりです。




先にOPEN日を決めて、
時間全て使ってやらなきゃ、と感じることの優先度の高いものから消化して、
優先順位が後ろの方にくる事象は取り敢えずほっといて始めるしかない。



僕はそう考えて行動して、24歳でお店を出しました。



次は、
「お店を始める前にした
優先順位の高い事象」
について書きたいと思います。













代表
吉田 健人






OVIE STUDIO(オヴィエスタジオ)

住所/名古屋市中区大須2-15-42竹内ビル3F
営業時間/12:00~22:00
定休日/水曜定休


銀行振込/代引き/クレジットカード/分割・リボ払い選択可







【取り扱いブランド】