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2020年1月27日月曜日

新たにOVIE STUDIOに並ぶ「Leh」というブランド[何で取り扱いを始めたんですか?vol.5(Leh)]








こんにちは。


OVIE STUDIO代表の吉田です。


本日のブログでは、今シーズン(2020SS)よりOVIE STUDIOに並ぶ「Leh」についてお話させて頂きます。




「Leh(レー)」というブランドを知ったのは2015年。



展示会の案内を頂いたのがきっかけでした。



僕は、基本的に展示会案内を頂いて展示会にお邪魔することはありません。




今、OVIE STUDIOに並ぶブランドは全てこちらから取り扱い依頼をさせて頂いております。




僕の性格上、お店に並ぶきっかけが自分(OVIE)主体ではないことを嫌うためです。




セレクトショップにとってのブランドは間違いなく「生命線」です。




「ブランドを取り扱うかどうか」をジャッジすることはお店の命運をかけることに他なりません。




そのきっかけが、自分(OVIE)主体でないと納得できないような気がして、僕は今まで全て自分(OVIE)主体でブランドを選び、取り扱いを依頼してきました。




もちろん、今までに頂いた展示会案内は全て目を通しております。




毎シーズン、多くの展示会案内を頂く中で、「Leh」だけはずっと頭の片隅にありました。



その理由は、展開する衣服や写真の雰囲気が好みというのももちろんありますが、それだけではありません。



大量に印刷されたであろう血の通わない展示会案内が蔓延するデジタルな現代に、「Leh」は非常に綺麗なLOOK BOOKと全てのアイテムが詳細に分かるカタログでご案内を頂いていたからです。



毎シーズン、手書きのメッセージを添えて。



「Leh」から展示会案内を頂く毎に、僕は案内が届くのを待つ1ファンになっていきました。




僕だけではなく、スタッフまでも、


「Lehから案内届かないですね」


「Lehからさっき届きましたよ!」


とワクワクするようになってきていました。




展示会案内を頂いて、ある程度保管しては捨てて、を繰り返す中で、

Lehからの案内は今でも全て保管しています。




毎シーズンOVIE STUDIOに届く「Leh」のカタログを見て、

手書きのお手紙を見て、



「実際の衣服はどのようなものなのだろう」

「デザイナーはどのような人なんだろう」

「一度お話ししてみたい」



と考えるようになりました。





取り扱いを依頼するためではなく、

お話しを聞くために、

実際の衣服を見るために、

2017年、弊店スタッフを連れて展示会にお邪魔しました。





前述しましたが、

面識の無いブランドから展示会案内を頂いて、

実際にお邪魔したのはこの時が初めてです。





「名古屋から来ました。

OVIE STUDIO吉田です」




ご挨拶と名刺交換をして、「Leh」のコレクションを弊店スタッフと共に拝見しました。




僕が「Leh」の衣服に抱いた印象は、


丁寧


でした。




一型一型に対して、深い拘りを持っていて、

縫製仕様やディテールは、現代なら敬遠されてしまうようなアナログなモノづくり。



間違いなく、「丁寧」でなければ完成しえなかったコレクションでした。





一通り、衣服/ブランドについての説明を受け終え、

タバコを吸いながら、デザイナー三上氏と服とは離れたお話をしました。





「いつも展示会案内を頂きありがとうございます」




僕がお礼を伝えると、




「名古屋はOVIE STUDIOさんにしかここ数シーズン展示会案内を送っていないんです。

お会いできて嬉しかったです」



と非常にありがたいお言葉を頂きました。




名古屋という幾つもセレクトショップが存在する地域で、

およそ2年もの間、OVIE STUDIOのみを考えていてくれたことが嬉しかった。







「Leh」デザイナー/スタッフの皆さまの人柄

丁寧なモノづくりに触れ、

共にお仕事がしたいと素直に感じました。






しかし、文頭でお話した僕の性格[自分(OVIE)主体]が邪魔をして、取り扱いを依頼することは出来ませんでした。





その後も何度か展示会案内を頂きましたが、お取り扱いを依頼することは無く、年月が経過しました。





年月の経過と共に、少しずつブランドのセレクトに対する僕の考え方が変わって来ました。




(デザイナー)に対する信頼/尊敬でセレクトをする」




僕にとっては当たり前のことで、考えの根本でもあります。



しかし、出来ていなかった部分もあって時折モヤモヤすることも。



というのも、(デザイナー)より、を優先してセレクトしてしまっていたり、

デザイナーに直接は会ったことのないブランドもありました。





(デザイナー)<衣服

では無く、

(デザイナー)>衣服



を揺るぎないセレクトの芯としました。



「デザイナーのお人柄、関係性を最重要とする」



素敵なデザイナーが作るから素敵な服となる。



デザイナー>衣服



と書きましたが、



デザイナー→衣服



の方が近いかもしれません。




その芯を持って、新たにOVIE STUDIOに並んで欲しいブランドを考えた時に、最適なブランドが「Leh」だと考えるようになりました。





昨年秋、Leh2020SS展示会にて、改めてご挨拶とお話を。




到着して早速お酒を頂いて、1~2時間ほどお話をしました。




Leh女性スタッフの渡辺さんには、このブログをご覧頂けていて、

かなり前に書いた記事のことまでお話ししてくださいました。
正直、少し恥ずかしかったです。。




OVIE STUDIOブログをご覧頂いていて、ブログから読み取れる僕の考えやお店の方向性を事前に理解してくださっていました。



僕も「Leh」のファンになってからずっと追っていました。


両思いみたいな感覚で嬉しかったです。



「Leh」デザイナーの三上氏、スタッフの渡辺さん。



お二方とも本当に素敵な方です。





「デザイナーのお人柄、関係性を最重要とする」




お人柄はもう惚れ込んでいますので、

「Leh」のコレクションが自分(OVIE)好みであれば、取り扱いを依頼する流れです。




「Leh」のモノづくりの内容や姿勢に関しては前回にお会いした時に既に伺っていました。


そのため、懸念することはほとんどありませんでした。



あるとしたら、前回お会いした時と変わっていたらどうしよう、といった程度。




ただ、懸念する必要が無いくらいに1つのセットアップに魅せられました。



そのセットアップがこちらです。





展示会場の入り口で、デザイナー三上氏が着用いているの見て、一目惚れでした。



パッと見で単純に僕好みな衣服。



展示会場に入って詳しくディテールについて説明を受けました。



「衣服」としての詳細は入荷後にお話しさせて下さい。



今回、特筆したいのは大胆に施された白地のテキスト。

全てチャールズブコウスキーの詩です。




遠目で見るとプリントのように見えますが、全て手刺繍です。

加えて、ほぼ全てのパーツ(前身頃/後身頃/袖等)に刺繍箇所があります。

しかも、実際に「Leh」のお二人がインドで一文字一文字を手で刺繍し、それを現地の職人が再現するというアナログな工程で完成しております。


「Leh」渡辺さんが

「インドで40度を超える中で汗をこぼしながら一文字一文字縫っていたんです」

と笑ってお話ししてくださいました。



量産には不向きなアナログ過ぎる仕様。



2017年に初めて「Leh」を見た時に感じた

丁寧

により磨きがかかっているように感じました。



こちらのセットアップは4月頃の入荷を予定しております。



お値段は
ジャケットが¥78,000+tax
パンツが¥59,000+tax


一般的な衣服と比較すると、非常に高価な衣服です。


しかし、そのクオリティに対しての価格として見た時に、

僕は圧倒的に安く感じました。



「Leh」のお二人に、

「この価格でこの服を作れるんですか」

と尋ねると、

「普通のブランドの感覚で価格をつけると高くなりすぎて日常で着れなくなってしまうんです」

とお答え頂きました。



原価がいくらだから、販売値段はいくら

という計算をしたならばもっと高価になってしまうということです。


利益を確保することよりも、

お客様に着て頂くことを大切にしている。


僕たちセレクトショップや、

お客様に寄り添う素敵なブランドです。



あまりお値段についてのお話は好きではないのですが、印象深いエピソードでしたので書かせて頂きました。


全然日常で着れる値段じゃないよ!

と感じる方も多いと思います。

僕ももし購入したら特別な日にしか着なくなってしまいそう。。






お店に並ぶきっかけが自分(OVIE)主体ではないことを嫌う僕で、

「Leh」を知ったきっかけは展示会案内を頂いたことでしたが、

「Leh」を2015年に知って4年という月日が経った今、

きっかけはどうでもよくなりました。


今なら、「Leh」なら、

売れようが売れまいが、納得できます。








「Leh」からの第一便は15種のアイテムが届いております。







今回のブログでお話したセットアップと同様に、チャールズブコウスキーの詩を手刺繍で施したコートも展開されました。






こちらのコートは入荷済みです。



是非、アップにして刺繍をご覧ください。




こちらのコートをインスタグラムに掲載した時に、「Leh」渡辺さんがコメントを下さいました。




赤の枠内が渡辺さんのコメント。


本当に「丁寧」な方だな、と何度も何度も感じています。


素敵なお言葉を頂き、ありがとうございます。


三上氏、渡辺さん、
今シーズンより末長いお付き合いを何卒宜しくお願いいたします。












このブログで僕はアナログデジタルという単語を何度も使用しました。


どちらも一長一短で、優劣が無いと仮定した時に、

こういうところはアナログが良いな、

ここはデジタルにしたいな、

と区分するとして、

僕は、

お手紙はデジタルな印刷では無くてアナログな手書きの方が好みです。



オンラインショップというデジタルなシステムは、
店舗のみでは届けれないお客様に、
セレクトした衣服をお届け出来るので有難いです。



ただ、オンラインショップでご購入頂くお客様にも、
僕たちOVIE STUDIOの言葉を届けたい。


だから、OVIE STUDIOでは6年前から一度も欠かすこと無くお手紙を書いています。


僕がもし、詩を衣服に施すとしたら、「Leh」と同じようにアナログな手刺繍を選びます。








最後に、


今、OVIE STUDIOに並ぶブランドは全て

僕、スタッフが尊敬する(デザイナー)が手がけています。


サービス面においては、僕たちOVIE STUDIOの力不足でお客様にご迷惑をおかけしてしまうことが御座います。

その節は誠に申し訳御座いませんでした。


OVIE STUDIOに並ぶアイテムに関しては、素敵なものばかりです。


安心してお買い物して頂けるようスタッフ一同努めてまいります。



長文にも関わらず最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。


今後ともOVIE STUDIOを何卒宜しくお願い致します。







代表
吉田






OVIE STUDIO(オヴィエスタジオ)

住所/名古屋市中区大須2-15-42竹内ビル3F
営業時間/13:00~20:00



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